導入事例

歴史的な大聖堂の改修のため、飛行ツアー動画を作成 (前編)

歴史的な大聖堂の改修のため、飛行ツアー動画を作成 (前編)

case056_01.jpg

イギリスの聖アルバンス大聖堂は、ロンドンの中心部から約35Km北上した郊外に位置します。
13世紀に建造されたその建物は、イギリスの長い歴史と共に歩みながら、幾度も改修を重ねてきました。
一見完全に見えるものの、身廊(しんろう:キリスト教聖堂内中央の細長い広間)の一部が14世紀に再建されるなど、詳細はつぎはぎだらけで見た目の印象とはかなり異なります。

ここで行われる催事に合うように、この歴史的な身廊のステージ部分を拡大し、席レイアウトを逆転し、聖水盤の位置変更を行う改修が計画されました。
改修にあたり、正確な設計のための詳細な調査が必要となります。
歴史的建造物の完全な記録をとるためには、身廊地上階を構成する石材一つひとつに至るまで正確なマッピングが要求されるのです。
それに加え、大聖堂の守護聖人からは、改修プランをビジュアル化し、小教区民などの関係団体にプレゼンテーションできるものを要望されていました。

調査を請け負ったAPR社が提案したのは、身廊全体を高い位置から見渡す『飛行ツアー動画』。
クライアントからの予算は、身廊の詳細モデル作成を実現できるものではありませんでしたが、同社は点群と簡易モデルを組み合わせることによって、詳細モデルと同等の結果を、大幅に少ない予算で実現できるものと確信していました。
調査は初めに、中央身廊および北側・南側回廊のインテリアに対してのスキャニングが行われました。そのサイズは、長さ64m、幅22m、高さ20mに及びます。

同社が利用した3次元測定器は、FARO® Laser Scanner LS880(ファローレーザースキャナー)。
身廊地上階からの詳細データ取得でも、必要な数のスキャンポイントと密度が迅速に得られること。
ビジュアル化のために、スキャンデータに写真をのせ、良質の色づけが行えること。
これらの理由から選ばれたファローレーザースキャナーは、わずか5日で身廊のスキャニングを終わらせたのです。


case056_02.jpg


スキャニング作業は身廊の地上階で行われ、完全な360°スキャンを確実なものにするため、3つの廊の各柱の間で実行されました。
地上での限界をカバーするため、幅が狭い中央廊下やオルガン用のロフトの上階層通路からもスキャニングを行い、より詳細なデータを取得し高い位置からの飛行ビジュアルを取得していきます。

全てのスキャニングはターゲットを使用しながら、トータルステーションによって慎重に記録された後、過去の調査による座標に連結されていきました。
そして現場ですぐに全ての構造に対する360°スキャニングが完璧であること、映像が十分なクオリティであることが確認されました。
360°スキャニングを行った回数は、合計で70回以上にのぼります。

その後オフィスに戻りデータを注意深く確認し、登録、正しいGRIDシステムにロードしていきます。
データの確認、登録、フィルタリングのすべては、FARO Scene で行われます。
これにより、直接スキャンデータをPointoolsに取り込むと同時に、映り込んでしまった人物や、重複部分など不要な部分を取り除く処理が可能になります。

後編へ続く

この事例で使用されている3次元測定器は、FARO社製3Dレーザースキャナーです。

FARO社ホームページで「FARO Laser Scanner」の最新モデルを見る

contact
FARO社へのお問い合わせ

  • お電話でのお問い合わせ

    • 電話番号

      0561-63-1411

    • 受付時間

      9:00~17:30

  • ホームページからのお問い合わせ

    メールでお問い合わせ
BACK TO TOP