導入事例

歴史的な大聖堂の改修のため、飛行ツアー動画を作成 (後編)

歴史的な大聖堂の改修のため、飛行ツアー動画を作成 (後編)

前編からの続き


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イギリスの聖アルバンス大聖堂の改修にあたり、『飛行ツアー動画』のための3次元測定を行うAPR社。
現場での大きな課題は、スキャニングのために大聖堂を封鎖することができないため、一般公開時間帯にスキャニングを行わなければならないことです。
すなわちそれは、訪問者も一緒にスキャンされることを意味します。
同社は、開場時間の前になるべく聖堂1階フロアのスキャンを行い、その後の一般公開時間帯は上階層のスキャンを行うよう工夫しました。
また、なるべく人を他のエリアへ誘導したり、約10mの距離でとられたデータのみを使用するようにしました。

もう一つ頭を悩ませた課題は、地上階のスキャニング時に聖堂建物以外のオブジェクトも映り込んでしまうことでした。
身廊にある椅子を一斉撤去するスペースもなければ、スキャニングが完了するまで椅子の無い状態にしておくことも現実的ではありません。

この問題に対し、APR社は地上階および各壁と支柱の間を測定する際、床から1.5mの場所に対する二次元画像を作成することにしました。
Pointoolsを使用することで、石材との接合部分および床の亀裂をクリアに見せつつ、大量の正射影点群イメージからトレースが行えます。
さらにプラグインを利用したCADソフトウェアを併用し、直接点群データを取り扱います。

その後、建築家による復元後の大聖堂のスケッチを元にし、スキャンデータを編集でカットしたり、データ上で聖水盤を別の場所に移動させたりします。

そして、スキャンデータから、聖堂にある椅子の1つをモデル化し、改修後のレイアウトにフィットするかどうかのシミュレーションが行われました。
建築家とのコンサルテーションの段階で、新しいステージ案と通路が具体的なイメージとして表現できるようになったのです。
最後に、処理後のデータからPointoolsを用いて、地上そして飛行ツアーを想定した2つの動画が完成しました。

飛行ツアー動画によって改修のイメージが正確に理解できるため、クライアントは提案に対する改善点を迅速にあげることができました。
その後のコンサルテーションの結果により、動画の改変が望まれました。

この事例は、レーザースキャニングが建築構造や美術品の記録化において非常に有益な方法であり、最適な機材と技術を採用すれば、さまざまな目的に対して効果的な結果を生み出すことを証明しています。
聖アルバンス大聖堂のような難しい条件下においても、非常に詳細な平面図や立体図が1セットのデータとして作成することができ、スキャン終了後にデータをアーカイブ化できるため、現場に戻ることなく、製図や動画の作成を追加作成することができるのです。

飛行ツアー動画はこちら。

この事例で使用されている3次元測定器は、FARO社製3Dレーザースキャナーです。

FARO社ホームページで「FARO Laser Scanner」の最新モデルを見る

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